世界大百科事典(旧版)内の関与特性の言及
【トルベツコイ】より
… 1936年に学術誌に発表した論文《音韻対立のための理論の試み》の前後から〈対立〉をとらえる理論を模索し,これが晩年の理論課題となった。そこで彼は音差異を示す項の間の〈共通特性〉に着目するが,この項は“関与特性”のほかに“位置特性”をも含むのである。たとえばlipのlは,nip,tip,chipのn,t,chと対立する音特性(“側音性”)を含み,この特性はpillのllにおいてもそれをpin,pit,pitchのn,t,tchと対立させている(“関与特性”)。…
※「関与特性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」