great Kanto earthquake
関東地方一帯に震害をもたらしたM8クラスの大地震。局所的な被害をもたらすM8クラスの地震とは区別される。フィリピン海プレート北端が相模トラフから日本列島の下に潜り込む場で起こる。1703年12月31日(元禄16年),1923(大正12)年9月1日の地震がこれに属すると考えられており,発生間隔は180~590年と推定されている。大正の地震(大正関東地震)では地震後発生した火災により被害が著しく増大した。死者・行方不明10万人,全半壊全焼流出家屋37万棟は日本の災害史上最悪の被害が発生した(関東大震災)。東京の被害の大部分は火災によるものであり,建物の倒壊は相模湾北部・房総半島南部で多く,全壊率80%を超える地域もあった。この地震で,房総・三浦半島は最大2mの隆起,また関東地方沿岸を襲った津波は,熱海と伊豆大島で最大12m,館山付近で最大9mであった。Mw7.9,130×70kmの断層面が平均して約2mのずれを生じたと推定されたが,近年ではより複雑な破壊過程であったことがわかってきた。元禄の関東地震についてはデータが少なく確かなことはわからないが,三浦半島や房総半島の隆起量(最大6m)からみて,大正の地震よりかなり規模が大きかったこと,震源域は房総南部にも及んでいたと考えられている。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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【温泉と地震】
温泉の変動から地震を予知する方法はまだ確立されていないが,以下のような明瞭な前兆現象が観測されている。1923年9月1日に発生した関東大地震(M7.9)では静岡県熱海の大湯間欠泉に明瞭な前兆があったことが知られている。大湯間欠泉は1922年12月20日からまったく噴出を停止した。…
※「関東大地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...