阿曇犬養氏(読み)あずみいぬかいうじ

世界大百科事典(旧版)内の阿曇犬養氏の言及

【犬養部】より

…大化前代の品部(しなべ)の一つ。県犬養(あがたいぬかい)氏,稚(若)犬養(わかいぬかい)氏,阿(安)曇犬養(あずみいぬかい)氏,海犬養(あまのいぬかい)氏の4氏を伴造(とものみやつこ)とするが,それら4氏に率いられる部民は犬養部の一種だけで,名称からでは統属関係が明らかでない。その職掌については,供御に奉る肉をとるために猟犬を飼育・調教・駆使したとする説と,宮門や屯倉(みやけ)など大和政権の公的施設を守衛するために番犬を使ったとする説とが対立していたが,県犬養氏の同族に巨椋(大蔵)(おおくら)氏があり,稚犬養氏の同族に椋(内蔵)(くら)氏があること,稚犬養,海犬養の氏名が宮城十二門の門号となっていること(平安初期に皇嘉(こうか)門,安嘉(あんか)門と改称),また,全国各地に〈みやけ〉と〈いぬかい〉の地名の併存例が少なからず現存することなどからすれば,番犬説が妥当であろう。…

※「阿曇犬養氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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