《阿毘達磨順正理論》(読み)あびだつまじゅんしょうりろん

世界大百科事典(旧版)内の《阿毘達磨順正理論》の言及

【衆賢】より

…5世紀ごろ北インドのカシミールに生まれ,悟入の弟子となって《大毘婆沙論》を研究した。世親が経量部(きようりようぶ)の立場から説一切有部を批判しつつ《阿毘達磨俱舎論》を著すと,12年を費やして反論の書《阿毘達磨順正理論》80巻(《俱舎雹論(くしやばくろん)》ともいう)を書き,さらに,学徒数名と共に世親に直接会って反論しようとした。しかし,世親は対決を避け中インドへと旅立ったため,衆賢らもまた彼を追って中インドへ向かったが,途中,秣底補羅(まつていふら)国(現在のマダーワル)あたりで病に倒れ没したという。…

※「《阿毘達磨順正理論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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