世界大百科事典(旧版)内の阿高式土器の言及
【阿高貝塚】より
…ほかにアゲマキ,ハマグリが目立つ内湾性貝塚で,東方約300mにある御領貝塚の主体がヤマトシジミ(90%以上)であるのと対照的である。出土遺物は,縄文時代中期の太形凹線による入組文・凹点文等を施文する阿高式土器を中心とし,前期から後期中葉の土器群まで存在する。磨製石斧,打製石斧,石錘,搔器等の石器のほかに,骨製やす,カキ殻製貝面,貝輪,大理石製大珠,猪形土製品などが出土している。…
【縄文土器】より
…関東地方中期の阿玉台(おたまだい)式土器様式は雲母を大量に含み,器面がきらきら輝くほどである。九州前期の曾畑(そばた)式土器および中期の阿高式土器様式では滑石を含んで土器全体がにぶい光沢を放ち,ぬめりを帯びた手触りがある。飛驒地方早期の押型文系土器様式では黒鉛を混入する。…
※「阿高式土器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」