世界大百科事典(旧版)内の陰部ヘルペスの言及
【性行為感染症】より
…略称STD。性病を含めて性交ないし類似の行為により感染する諸疾患の総称。1970年代になり性行為の多様性が起こり,とくに欧米の同性愛男性間における性行動の活発化とともに,性行為による感染症の種類が増加してきた。感染方式には,通常の性交のほか,口腔や性器へのキスなどによる経口感染や同性愛男性間に行われる肛門性交,さらにはベッドを同じくすることによる寄生虫の感染などがあり,きわめて複雑である。そこで,近年,こうした性行為による感染症を総称して性行為感染症とよぶようになった。…
【ヘルペス】より
…口唇ヘルペスは,俗に〈風邪の華〉とも呼ばれ,発熱,寒冷,日光,疲労などを誘因として再発することもある。陰部ヘルペスは,主として性交により伝染する性感染症で,妊婦では産道で児に感染するおそれがあるので注意を要する。初感染の場合には,不顕性で気づかぬこともあるが,歯肉口内炎や陰門腟炎となり,発熱,リンパ節の腫張などの全身症状をともない,痛みも強いことが多い。…
※「陰部ヘルペス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」