最新 地学事典 「陸棚谷」の解説
りくほうこく
陸棚谷
shelf channel ,furrow ,strath
大陸棚上を刻む浅い谷。海岸に直角に大陸棚を横断することが多い。堆積物による埋積のため,谷の深さは通常20m前後。谷頭は,岩石海岸では海岸付近から発するが,砂浜海岸では砂による埋積のため水深20m付近から始まる。一般に陸上の河谷と密接につながり,谷頭部は海岸平野下の埋積谷に続く。谷の末端は水深60~80mで終わるのが普通だが,米国東岸のハドソン・チャネルのように大陸棚外縁まで達して海底谷に移る場合もある。末端にはしばしば扇状地や埋没海食台がみられ,更新世の氷期海面低下の際,この付近に汀線が固定し,谷の開析が起こったことを示している。
執筆者:茂木 昭夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

