世界大百科事典(旧版)内の隠秘論の言及
【オカルティズム】より
…ラテン語のoccultum(〈隠されたもの〉の意)が語源。隠秘論,隠秘学などと訳され,(1)自然や精神生活について,近代科学の体系に組み込まれていない未知の諸現象を探究して,そこから隠された秘密を抽出し,(2)こうして取得した秘密の知を媒体にして,宇宙,自然,人間の現実をより高次の現実へと変容せしめようとする信仰,理論,技術をいう。これらの現象は,特異な能力にめぐまれた霊媒や超能力者を通じて発現することがあり,その際当事者の感覚器官が高度にたかまるあまり,テレパシー,透視,念力のような不可思議が見られ,また特定の個人や場所に結びついたお化け,幽霊,分身の現実化を招き寄せたりもする。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」