世界大百科事典(旧版)内の雄形質の言及
【雄】より
…植物や下等動物では,比較的小さくて活発に運動する小配偶子を相手個体(雌)へ移すほうの個体を雄という。しかし,遺伝的に雄であっても,下等生物では,環境条件や発生途中で性が転換するものがあり,またアオミドロや魚のベラやハナダイのように個体の性が相対的にきまるものもいるため,生物学的には雄に共通な性質(雄形質という)をより多くもった個体を雄という。雄形質とは,精子をつくる精巣(一次性徴),輸精管や貯精囊など生殖腺付属器官(二次性徴),そして雌とはちがう雄に特有の外形(三次性徴)をいう。…
※「雄形質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」