集積岩(読み)しゅうせきがん

岩石学辞典 「集積岩」の解説

集積岩

沈積岩

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の集積岩の言及

【カンラン岩(橄欖岩)】より

…最初の例としては,南アのブッシュフェルトBushveld岩体,アメリカ,モンタナ州のスティルウォーターStillwater岩体,カナダのマスコックスMuskox岩体などが有名で,輝岩,斜長岩,斑レイ岩などと層状構造をなし,しばしばクロム鉄鉱や白金の鉱床がみられる。この種のカンラン岩は,マグマ溜りのなかで,玄武岩質マグマの結晶分化作用によって早期に晶出したカンラン石,スピネル,輝石などの結晶が,マグマ溜りの底に沈積して形成されたものである(こうして形成された岩石を集積岩cumulateと呼ぶ)。 後の二つの産状を示すカンラン岩は,上部マントル(深さ35~900km)の上部を構成する岩石であり,地球の内部構造を研究する上で重要である。…

【層状貫入岩体】より

…間隙液は,結局は,それと接する鉱物と反応しながら結晶化する。こうして,結晶の集積によってできる岩石を集積岩cumulateと呼ぶ。層状貫入岩体は,安定大陸地域に特徴的に産出し,大きなロポリスないし成層貫入岩体stratiform intrusionのほか小型の漏斗状貫入岩体funnel‐shaped intrusionがある。…

※「集積岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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