世界大百科事典(旧版)内の雇用従業者の言及
【職業】より
…国勢調査によれば,高度工業化の過程で職業構成は,農業人口の激減,生産工程の就業人口の増大と停滞,専門的,技術的職業や事務的職業などの就業人口の着実な増大,という三つの顕著な変動をもたらしており,産業構成のうえからみても,第1次産業部門の衰退,第2次産業部門の成長と停滞,第3次産業部門の隆盛という高度工業化の趨勢(すうせい)をそのままあらわしている。さらに,就業人口中に占める雇用従業者の比率は1960年に50%を超え,75年には66%に達しており,雇用従業者中に占めるホワイトカラーの比率も75年にはブルーカラーを凌駕するに至っている。このように,日本の社会の職業構造の変動傾向は,ホワイトカラーを中心とする雇用従業者の職種を着実に増大させる傾向をたどっており,日本の社会そのものが脱工業化社会ないし情報化社会とよばれるにふさわしい高度工業化社会へと変化していることを示している。…
※「雇用従業者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」