世界大百科事典(旧版)内の雑声明の言及
【声明】より
…また漢字音により日本で独自に作られた〈伽陀(かだ)〉類や日本語による〈讃嘆(さんだん)〉類,〈訓伽陀〉類,〈教化(きようけ)〉類なども狭義の声明に準ずるものと認識され,これらを便宜上〈本声明〉と総称することもある。一方,中世以降に成立した漢文訓読体による〈祭文(さいもん)〉類,〈神分(じんぶん)〉類,〈表白(ひようびやく)〉類,〈経釈(きようしやく)〉類,〈講式〉類,〈論義〉類などは上記の声明類とは音楽様式を異にし,本声明に対し〈雑声明〉と総称される。このほか一般の信徒が唱える〈御詠歌〉や〈和讃〉は声明には含めないが,和讃の中でも僧侶が法会の中で唱える真言宗の〈舎利和讃〉や浄土真宗の〈正信偈和讃〉などは雑声明に準じて扱われる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」