雑部密教(読み)ぞうぶみっきょう

世界大百科事典(旧版)内の雑部密教の言及

【真言】より

…空海はこの思想を《声字実相義(しようじじつそうぎ)》や《吽字義(うんじぎ)》などに書いた。しかし実際は,すでに空海以前から日本には呪文的真言を主体とする雑部(ぞうぶ)密教が入っていて,山岳修行者のあいだに広く行われていた。空海もその山岳修行者のあいだに交じって呪術を行っていたので,真言を重んじたのである。…

【密教】より

…さらに4世紀前後からは,攘災招福を祈る除災経典や密教的な儀礼が発達した。6世紀ころまでのこれら断片的な初期の密教は,雑部(ぞうぶ)密教あるいは雑密と呼ばれる。7世紀ころになると,体系的な密教経典である《大日経》《金剛頂経》などが成立した。…

※「雑部密教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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