世界大百科事典(旧版)内の雲雀金貸の言及
【ヒバリ(雲雀)】より
…【荒俣 宏】
[民俗]
ヒバリは鳴声がよいので,かつては飼い慣らして野外で放し,空中でさえずらせたり,滞空時間の長さを競ったりする〈放し雲雀〉や,籠の中の台から飛びたたせてさえずらせる〈台切り〉の遊びが行われた。ヒバリの鳴声と飛翔(ひしよう)の有様が特徴的なため,昔話の〈雲雀金貸〉では,ヒバリは借財の返済を催促するために,毎日天にのぼってさえずるのだと語られている。また,ヒバリの鳴声と飛翔のようすから天候を占う例は全国的に見られるが,晴れた日に空高く舞い上がるので,この鳥を太陽の使者とみなした例もある。…
※「雲雀金貸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」