《青春論》(読み)せいしゅんろん

世界大百科事典(旧版)内の《青春論》の言及

【堕落論】より

…特攻隊の勇士はすでに闇屋となり,未亡人はすでに新たな面影(おもかげ)によって胸をふくらませているではないか〉といい,人間が変わったのでなく,ただ人間へ戻っただけで,〈生きよ堕ちよ,その正当な手順のほかに,真に人間を救いうる便利な近道がありうるだろうか〉と説くこの評論は,敗戦直後の混乱期に方途を失っている日本人の多くにひとつの指針を与えた。しかし,論旨は戦争下の1942年に書かれた《青春論》の淪落(りんらく)のすすめと同一で,高いもの,純粋なものへの希求の逆説的表現が,一種哀切なトーンを生んでいるといえる。【大久保 典夫】。…

※「《青春論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む