世界大百科事典(旧版)内の非抱合ビリルビンの言及
【黄疸】より
…残りの20%は,肝臓,腎臓のヘムタンパク質由来の早期ビリルビン非造血成分と,骨髄の無効造血由来の造血成分から成り立っている。血清ビリルビンには,ジアゾ試薬によりただちに呈色する抱合ビリルビン(直接型)と,メチルアルコール,安息香酸ナトリウムなどで処理後に,ジアゾ試薬で呈色する非抱合ビリルビン(間接型)とがある。抱合ビリルビンは肝細胞の小胞体でグルクロン酸抱合を受けたもので,水溶性で容易に胆汁へ排出されるが,非抱合ビリルビンは肝臓でのグルクロン酸抱合を受けない遊離型で,脂溶性を有する。…
【肝機能検査】より
…一般的なことばとしては肝臓の機能を調べる検査という意味になるが,臨床医学では〈肝障害の有無を調べる目的で,日常診療や健康診断のふるい分けに用いられている血清および尿の生化学的検査群〉を意味し,肝臓疾患の診断に利用されている物理学的検査や特殊検査は含まれない。また肝機能に関係する検査であっても,通常は他の疾患の診断に利用されている検査は肝機能検査には含まれない。肝機能検査としては200種近い検査があるが,現在利用されている検査は表のとおりである。…
※「非抱合ビリルビン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」