非経験的分子軌道法(読み)ヒケイケンテキブンシキドウホウ

化学辞典 第2版 「非経験的分子軌道法」の解説

非経験的分子軌道法
ヒケイケンテキブンシキドウホウ
non-empirical molecular orbital method

[同義異語]ab initio(アブイニシオ)分子軌道法

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の非経験的分子軌道法の言及

【分子軌道法】より

…核外電子の相互作用の影響を電子が感ずるポテンシャルの中に取り入れる方法に自己無撞着場の方法があるが,その方法を用いて分子軌道を計算したうえで,配置間相互作用を十分に取り入れた計算を行うと,経験的な数値をまったく用いることなしに,信頼度の高い計算結果を得ることができる。このような非経験的分子軌道法ab initio molecular orbital methodによる理論計算は,高速コンピューターの利用によって,多原子分子についても行われるようになっている。しかし,原子数が増加すると,上記の方法を用いるのが困難になるので,価電子のみを考慮し,また,計算上必要になる積分値などに経験的な数値を用いる半経験的分子軌道法を用いることが多い。…

※「非経験的分子軌道法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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