世界大百科事典(旧版)内の靱帯結合の言及
【関節】より
…ふつう関節とよばれるものはこのような可動結合のことで,それには二つの様式がある。一つは両方の骨(または軟骨)が靱帯だけで結びつけられている場合(靱帯結合)で,魚類における脊柱以外の骨の連結,ある種のカメの背甲や腹甲に見られるちょうつがい状の関節,鳥類の肋骨の背側部と腹側部の連結などがそれにあたるが,人体ではきわめてまれである(脛骨と腓骨の遠位端どうしなど)。もう一つは滑膜性結合とよばれるもので,両方の骨端が軟骨(関節軟骨)に覆われ,それらの間にすきま(関節腔)があって粘液(滑液)を満たし,その連結部全体が結合組織性の袋(関節包)で包まれている場合である(人体解剖学ではこの種の連結を厳密な意味での〈関節〉とする)。…
※「靱帯結合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」