世界大百科事典(旧版)内の鞘形類の言及
【頭足類】より
…すなわち,とくに古生代に栄えたオウムガイ亜綱や,中生代に栄えたアンモナイト亜綱がそれである。後者はかつて前者とともに四鰓亜綱として一括されたが,化石ではえらによる大分類が事実上困難で不適当であるうえに,オウムガイ類は内部構造の分化,アンモナイト類は縫合線の進化,鞘形(しようけい)類(イカ・タコ類など現生の二鰓類を含む)では外殻類から内殻類への発展が各単一系統樹をなすので,現在ではふつう3亜綱に大別する。鞘形亜綱には絶滅目としてベレムナイト目(矢石目)のほか,オーラコケラス目(外観はベレムナイトに似るがさやの代りに層状有機物からなるテラムtelum(やり)をもつ)とフラグモチュース目(短い房錐と長い前甲をもつ)を含む。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」