鞘形類(読み)さやがたるい

最新 地学事典 「鞘形類」の解説

さやがたるい
鞘形類

学◆Coleoidea

軟体動物門頭足綱の一亜綱。デボン紀現世。胚発生の初期を除き,外套膜に被覆された内殻性の直錐状ないし曲錐状の殻体をもつ。殻は先端から前方に向かって鞘(rostrum, guard)・閉錐(phragmocone)・前甲(proostracum)の3部分からなる。現生種はコウイカ目(Sepioidea)・ツツイカ目(Teuthoidea)・八腕形目(Octopoda)・コウモリダコ目(Vampyromorpha)に分類され,鰓が1対であることから二鰓類とも。高度に分化した感覚器(レンズ眼・巨大神経系など)や遊泳に適応して発達した外套膜,採餌に適した吸盤や鉤のある少数の腕,墨汁嚢を備え,歯舌は横1列が7本の小歯からなる。現生種ではコウイカ類・トグロコウイカSpirula)を除き殻体は退化または消失しているが,化石種には矢石類(Belemnitida)・オーラコセラス類(Aulacocerida)など浮力維持のための多室性の殻をもったものが多い。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鞘形類の言及

【頭足類】より

…すなわち,とくに古生代に栄えたオウムガイ亜綱や,中生代に栄えたアンモナイト亜綱がそれである。後者はかつて前者とともに四鰓亜綱として一括されたが,化石ではえらによる大分類が事実上困難で不適当であるうえに,オウムガイ類は内部構造の分化,アンモナイト類は縫合線の進化,鞘形(しようけい)類(イカ・タコ類など現生の二鰓類を含む)では外殻類から内殻類への発展が各単一系統樹をなすので,現在ではふつう3亜綱に大別する。鞘形亜綱には絶滅目としてベレムナイト目(矢石目)のほか,オーラコケラス目(外観はベレムナイトに似るがさやの代りに層状有機物からなるテラムtelum(やり)をもつ)とフラグモチュース目(短い房錐と長い前甲をもつ)を含む。…

※「鞘形類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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