世界大百科事典(旧版)内の音程比の言及
【音律】より
…音楽で実用された音律は,理論的整合性と実践的要求との調和を求めて変遷してきたといえる。楽音の絶対的な高さは単位時間(通常は1秒を単位とする)内における振動数によって決まるが,音律はあくまで音の相互関係を問題とするので,振動数の絶対値は重要でなく,音律の表示には振動数の比(音程比),またはその対数値(音程値)が用いられる。純正な音程比は弦長の調和分割によって得られ,最初の弦長を1とすると,それを2等分してオクターブが,オクターブ(1:2)を調和分割して完全5度(2:3)と完全4度(3:4)が,完全5度の調和分割によって長3度(4:5)と短3度(5:6)が,長3度の調和分割によって大全音(8:9)と小全音(9:10)が得られる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」