世界大百科事典(旧版)内の預定説の言及
【決定論】より
…世界に生起するできごとは,なんらかの形で元来決定されている,と考える立場を指す。決定の主体が超自然的な神である場合もあるし,また自然法則であると考えられる場合もあるが,宗教的決定論とでもいうべき預定説では,世界のできごとというよりは,人間の救済が元来決定されていることを主張する点で,一般の決定論とは異なるといえる。自然法則によって世界のできごとが決定されている,という決定論的主張は,デモクリトスの原子論にもすでに胚胎されていたが,それが具体的な意味をもったのは近代後期である。…
※「預定説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」