世界大百科事典(旧版)内の領主農民の言及
【農奴】より
…1762年,貴族が義務的な国家勤務から解放されるなかで,領主の農奴支配の権限も拡大され,それが公的にも認められ,ロシア農奴制は,この〈貴族帝国〉の時代に最盛期を迎えたといわれる。 ところで,18世紀後半~19世紀前半のロシアにおける農民は,大きく分類して,御料地農民,国有地農民,領主農民の三つの範疇に分けられるが,一般に農奴と呼ばれたのは領主農民pomeshchichii krest’yaneで,そこには領主の奴隷的存在であった僕婢も含まれた。1857‐60年の第10回人口調査によれば,ヨーロッパ・ロシアにおける領主農民の人口は男女合わせて2197万6232,そのうち僕婢は146万7378であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」