世界大百科事典(旧版)内の《飛鳥時代寺院址の研究》の言及
【石田茂作】より
…30年発表の《写経より見たる奈良朝仏教の研究》は,8世紀の日本仏教の基礎文献として高い評価を得,39年には若草伽藍址を発掘,法隆寺の再建説を実証し,法隆寺再建非再建論争に終止符を打った。41年の《飛鳥時代寺院址の研究》全3冊は,古瓦の編年を基礎に社会構造にまで言及した労作である。一方,正倉院研究の基礎資料《正倉院御物図録》全18輯を55年に完成,57年には奈良国立博物館長に就任して,仏教美術中心の館風を確立した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」