食糧管理政策(読み)しょくりょうかんりせいさく

世界大百科事典(旧版)内の食糧管理政策の言及

【寄生地主制】より

…また小作防衛を主目的とする農民運動が展開して,地主制は危機段階に入っていった。こうしたなかで政府は,1920年以来の農業の慢性的不況,社会不安への対策として,一方では,小作争議弾圧と自作農創設維持資金による農民運動の鎮静をはかり,他方で,急激に発展した鉱工商業への食料供給の確保のため,米穀法制定(1921)などの食糧管理政策をとりはじめた。こうした状況は,1930年農業恐慌以降いっそう顕著となり,政治的にはともかく経済的には地主制は衰退傾向に入った。…

※「食糧管理政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」