世界大百科事典(旧版)内の駅逓局貯金の言及
【郵便貯金】より
…そこで郵便貯金制度は,政府の信用を背景とした確実な貯蓄手段を提供することによって,国民一般の間に勤倹貯蓄の美風を養い,その生活の安定を図ると同時に,日本の近代化のための産業資本の蓄積を図るという目的をもって始められた。当初その名称は,単に〈貯金〉となっていたが,民間銀行の発達に伴って,混乱を避けるために〈駅逓局貯金〉となり,87年から〈郵便貯金〉となった。発足初年末の郵便貯金残高は1万5000円にすぎなかったが,以来,1908年1億円,23年10億円,42年100億円と増加し,その資金は大蔵省預金部(1951年から資金運用部)に預託され,殖産興業・富国強兵のため利用された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」