世界大百科事典(旧版)内の《騎士ラ・トゥール・ランドリの息女の教育の書》の言及
【作法】より
…愛の諸相を分析した司祭アンドレの《恋愛術》の翻訳(1290)は,教条的な愛の作法書として機能したと思われる。フランス中世の作法書を列挙するいとまはないので,14世紀のジャフロア・ド・シャルニエ作《青年騎士教育の書》《騎士ラ・トゥール・ランドリの息女の教育の書》を加えるにとどめたい。 上述の作法書が,中世ではしばしば当代風刺の役割を果たしていたこと,宮廷での処世術を教えるものとして,のちのB.カスティリオーネの《廷臣論》を用意するものであったことを指摘しておく。…
※「《騎士ラ・トゥール・ランドリの息女の教育の書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」