世界大百科事典(旧版)内の骨歯角文化の言及
【猿人】より
…いずれにしてもがんじょうな猿人は,ハビリス人や,初期の原人と同時代に,長期にわたって共存していた可能性が強いということから,今から120万年前ごろに,なんらかの理由で絶滅したのではないかとの見方が強くなりつつある。
【文化遺物】
[骨歯角文化]
猿人の化石を最初に記載したR.ダートは1940‐50年代に,南アフリカの猿人遺跡(洞穴)に集積していた多量の獣骨を調べ,猿人は動物の骨や角を道具として使用し,肉食をしていたと主張して,そういう猿人の生活面を骨歯角文化と呼んだ。骨に残っている傷跡や骨のこわれ方から推測したのである。…
【ダート】より
…この発見は長い間,評価されなかったが,十数年あとのR.ブルームの活躍以後,次第に世界的評価を受けることになった。また,40年代,50年代に,猿人遺跡(洞穴)からの多量の化石を調べ,猿人は動物の骨や角を攻撃用の道具に利用してヒヒその他の動物を殺し,肉食をしていたとし,〈骨歯角文化〉の存在を主張した。しかし,そういうことはある程度は行われていたとしても,一般的な形では確認されないと,積極的賛成はえられなかった。…
※「骨歯角文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」