《高僧法顕伝》(読み)こうそうほっけんでん

世界大百科事典(旧版)内の《高僧法顕伝》の言及

【変相図】より

…変とはもともと仏教用語で,サンスクリット語パリナーマpariṇāmaの訳語とされ,〈転変〉のことをいうが,ここではさらに派生した〈変現〉の意味に用いられ,仏教説話や経典の内容,そこに説かれた譬喩,奇跡譚などで視覚的な造形に表現したものを指すようになった。5世紀初めの《高僧法顕伝》に法顕が師子国(セイロン)無畏山精舎で見た本生(ほんしよう)説話(ジャータカ)の造形物を〈変〉〈変現〉と称した例を初見とする。したがって変は広義の仏教説話画に当たり,インドにおいて仏伝,本生譚,譬喩説話を表現することに始まる。…

【法顕】より

…30余国を遍歴したのち,戒律などのサンスクリット経典をもって,海路帰国の途についたが,暴風雨に遭い,412年(義熙8)に青州長広郡(山東省)にひとり無事に帰着した。この14年間にわたる旅行中の見聞を著したのが,《仏国記》つまり《高僧法顕伝》である。建康(南京)の道場寺でブッダバドラ(仏陀跋陀羅)とともに《摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)》《大般泥洹経(だいはつないおんきよう)》など6部63巻にのぼる経律を漢訳した後,荆州辛寺で亡くなった。…

※「《高僧法顕伝》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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