世界大百科事典(旧版)内の高圧操業の言及
【高炉】より
…百数十℃で炉頂に達したガスは鉄鉱石粉,コークス粉などのダストを含んでいるため,ダスト・キャッチャーとベンチュリー・スクラッバーを通して除塵された後,ガスホルダーに蓄えられ,高炉ガスとして製鉄所内の燃料源となる。また,最近では炉頂でのガス圧力を最高3.5kgf/cm2(絶対圧力)まで高める高圧操業が一般的になっている。その主目的はガスを加圧することにより,単位時間内に炉内に送り込む空気量を増して,1日の単位容積当りの銑鉄生産量(出銑比,単位t/m3・d)を増加することにあるが,炉頂でのガス圧力が高いことを利用して発電タービンを回し,圧力エネルギーを電気エネルギーの形で回収して省エネルギーにも貢献している。…
※「高圧操業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」