世界大百科事典(旧版)内の高市県の言及
【事代主神】より
…また,この神が八尋(やひろ)ワニとなって三嶋溝樴(みぞくい)姫と結婚し神武天皇の后となる姫を生んだという三輪山(みわやま)型説話(三輪山伝説)も伝えられている(《日本書紀》)。コトシロヌシは本来は祈年祭の祝詞にいう大和六県の一つ,高市県(たけちのあがた)で祭られていた飛鳥地方の土着の国津神(くにつかみ)であった。高市県は朝廷の家政に蔬菜などを貢納していた供御領地であり,その県主(あがたぬし)は宮廷儀礼や皇祖神の祭礼を通じて天皇家とは特別な関係をもっていた。…
※「高市県」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」