…まず,光源別では,事務所,工場,大規模店舗などにおいて,蛍光灯やHIDランプ(high intensity discharge lampの略。高輝度放電ランプともいう)による効率本位の高照度,省電力照明が好まれ,色彩の検査作業や色物を扱う店舗のほか美術館,博物館では高演色性の蛍光灯やメタルハライドランプ(水銀に金属ハロゲン化物を添加して色と効率を改善した一種の水銀灯)による高演色性照明が賞用されている。演色性とは光源が物の色を自然に見せる特性である。…
…光色も昼光色,昼白色,白色,電球色と出そろい,明るくさわやかで色の見え方もよい3波長域発光形まで開発されている。 電気利用の第4のあかりはHIDランプ(高輝度放電ランプ)であり,その端緒は1933年,オランダで発表された高圧水銀ランプで,日本ではその翌年(1934)から製造しているが,青緑光のため,公園や道路照明に用いられた。色補正を施した蛍光高圧水銀ランプは50年にアメリカで発表され,いまや道路や高天井の工場や体育館などに賞用されている。…
…近年,高圧水銀灯,メタルハライドランプ,高圧ナトリウムランプをまとめてHIDランプと呼ぶことがある。これはhigh intensity discharge lampの略で,高輝度放電ランプまたは高圧放電ランプと訳されている。HIDランプは小型で高出力,高効率,長寿命が特長である。…
…発光金属をハロゲン化物の形で用いるのは,(1)金属の発光を得るには放電管内の蒸気圧がある程度高くなければならないが,金属単体の場合よりハロゲン化物のほうが蒸気圧が高くなる,(2)アルカリ金属のように単体では高温の石英ガラスと反応しやすい金属も,ハロゲン化物にすることにより,反応を抑制できるなどの理由による。 メタルハライドランプはいわゆるHIDランプ(high intensity discharge lampの略で高輝度放電ランプと呼ばれる)の一種で,小型で高出力が得られる。【川瀬 太郎】。…
※「高輝度放電ランプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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