世界大百科事典(旧版)内の魔術的観念論の言及
【ノバーリス】より
…ノバーリスが〈近代のオルフェウス〉といわれるゆえんであろう。宇宙・自然との霊的一致を標榜する有名な〈魔術的観念論〉の背景には,J.ベーメ,F.ヘムステルハイスらの神秘主義的宇宙観,シェリングの自然哲学の影響もあるが,神との一致というキリスト教的神秘主義も明確に現れている。ちなみにヘッセはノバーリスを評して,〈ドイツ精神がつくりだした最もユニークで神秘的な作品を遺した〉と述べている。…
※「魔術的観念論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」