鰓囊(読み)さいのう

世界大百科事典(旧版)内の鰓囊の言及

【魚類】より


[呼吸]
 魚類のおもな呼吸器官はえらである。円口類では6~15対のふくろ状の鰓囊(さいのう)をなす。ヤツメウナギでは7対の鰓囊がそれぞれ体側に外鰓孔(がいさいこう)を開くので一見8対の眼があるように見える。…

【痕跡器官】より

…一方,無用となった器官に変異が大きいのは,自然淘汰がその変異には作用しないからであると解釈した。 四足動物の胚に一時痕跡的に現れる鰓囊(さいのう)や哺乳類の胚の下顎に現れるメッケル軟骨のように,成長後大部分が消失する痕跡器官は,ダーウィン流の考え方ではそれらを共有する動物群が共通の祖先をもつことの証拠である。また胚はあまり分化していない状態の動物とみなされ,その限りで祖先つまり魚類の構造を表しているのだとされる。…

※「鰓囊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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