世界大百科事典(旧版)内の鳥類白米病の言及
【ビタミン】より
… 一方,バタビア(ジャカルタ)の病理研究所長であったオランダのC.エイクマンは,96年白米で飼育したニワトリが脚気様症状を呈し,米ぬかを加えると症状が改善することを発見した。このような現象は他の鳥類にもみられるところから〈鳥類白米病〉と呼ばれたが,彼は原因は白米中の毒素によるものと考えたが,弟子のグリーンスG.Grijnsは,米ぬかに未知の必須栄養素を含んでいるためと主張,1906年にエイクマンはこれを認め,白米がこの必須栄養素を欠くためだと推定した。 同じころ,イギリスのF.G.ホプキンズもラットの飼育実験で,純粋な糖質,脂肪,タンパク質および塩類からなる飼料だけではその成長に不十分であり,全乳を添加すると完全になることを見いだし,全乳中に微量の〈副栄養素〉が含まれると発表した(1906)。…
※「鳥類白米病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」