鴻池新六幸元(読み)こうのいけしんろくゆきもと

世界大百科事典(旧版)内の鴻池新六幸元の言及

【鴻池家】より

…江戸時代の大坂の豪商。始祖は新六幸元,初代は鴻池善右衛門正成である。2代目は喜右衛門を名のったが,3代目以後はふたたび善右衛門を名のる。摂津国伊丹出身で近世初頭に大坂に出て,酒造,酒・米の海運,大名貸,両替業,新田開発を行って,長者番付の筆頭にあげられるような富を築いた。1670年(寛文10)から残されている〈算用帳〉は現存する日本最古の複式簿記帳であり,同家の合理的な経営管理をしのばせる。同家が成功した背景には,戦乱が治まり,江戸開府があり,経済先進地である畿内から多くの商品が江戸へ運送・販売される機構が確立されつつあったことがある。…

※「鴻池新六幸元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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