世界大百科事典(旧版)内の鷹制度の言及
【生類憐みの令】より
…毬製造に犬の皮使用を禁じたのは1694年,生犬を餌にすることが多かった鷹の飼育を幕府が廃したのが1693年と,ややおそいことも注意をひく。 鷹制度は,綱吉将軍就任直後から縮減されてきたが,諸大名にもすでに同様の動きがあり,むしろ幕府鷹制度廃止のおそさが目につく。天皇家を頂点とする贈答儀礼体系の一環として,将軍家鷹狩獲物の天皇への献上,諸大名への鷹および獲物の下賜,大名家から将軍家への鷹貢進等があって,廃止しにくかったわけで,それだけにこの時点での政策の一段の強化をみることができる。…
※「鷹制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」