世界大百科事典(旧版)内の鹿児島集成館の言及
【工場】より
…【荒井 政治】
[日本における工場の成立]
日本において機械(作業機,動力機)を備えた工場は,江戸時代末期に外圧が強まるなかで幕府および雄藩によって初めて設立された。幕府の浦賀造船所(1853),長崎製鉄所(1861),関口製造所(1863),横須賀製鉄所(1864),水戸藩の石川島造船所(1854),薩摩藩の鹿児島集成館(1857),鹿児島紡績所(1867)などがその代表的なものである。鹿児島紡績所以外は,いずれも兵器・軍艦製造を目的とした軍事工場であり,オランダまたはフランスから機械・設備を輸入し,外国人技師および職人を雇って創設された。…
※「鹿児島集成館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」