麦作農耕文化(読み)むぎさくのうこうぶんか

世界大百科事典(旧版)内の麦作農耕文化の言及

【農耕文化】より

…その過程で各地の自然環境や社会環境に適応し,農耕文化にはさまざまの類型が生み出されたが,少なくとも発生の系統や農耕の特色など,いくつかの点から大分類すると,旧大陸で三つ,新大陸において二つの農耕文化の大類型を設定することができる。
【旧大陸の農耕文化】

[麦作農耕文化]
 この文化は冬雨気候をもつオリエントのいわゆる〈肥沃な三日月地帯〉において,大麦,小麦,エンドウ,ダイコンなど,一群の冬作物を栽培化し,羊,ヤギなどの家畜を馴致することによって成立したものである。その起源はイラクのジャルモ,イランのアリ・コシュ,シリアのテル・アスワド,パレスティナのイェリコなど先土器新石器文化の遺跡の発掘により,前8千年紀から前7千年紀にまでさかのぼることが確かめられている。…

※「麦作農耕文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む