《黄帝内経太素》(読み)こうていだいけいたいそ

世界大百科事典(旧版)内の《黄帝内経太素》の言及

【黄帝内経】より

…《黄帝外経》とともに前漢末期(前1世紀末)に存在したと記録されているが,どちらも早い時期に失われてしまい,その正確な内容も内経と外経にどのような区別があったかも不明である。しかし,その後《黄帝内経素問》(通常《素問》と呼ばれる)と《黄帝内経太素》(《太素》),《黄帝内経霊枢》(《霊枢》)という書が出現し,《素問》と《霊枢》は医学理論の基本的な書として,唐以後,常に研究の中心になった。これらの書が黄帝内経の名を冠しているのは,漢代の《黄帝内経》の内容を伝えているという意味であろうし,現在でも一般にそのように考えられ,《素問》が《黄帝内経》18巻中の9巻で,残りの9巻分が《霊枢》に相当するという説もある。…

【中国医学】より

… 中国医学の次の大きな発展期は金・元時代(12~14世紀)に訪れたが,その萌芽はそれに先立つ隋・唐時代にすでに認められる。《太素》(《黄帝内経太素》)が楊上善によって,《素問》が王冰(おうひよう)によって編纂されたのもこの時代である。この2書の内容がそれまで伝えられてきたこの系統の書とどの程度まで一致しているかは明らかではないが,この2人によって編成しなおされたことによって当時の人にとって読みやすくなったのは事実らしく,六朝時代にそれほど研究された形跡のないこの書が,その後はよく読まれるようになった。…

※「《黄帝内経太素》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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