黄文氏(読み)きぶみうじ

世界大百科事典(旧版)内の黄文氏の言及

【画師(絵師)】より

…一般に絵をえがくことを生業とする人,またはその職業をさすが,近代以前には社会的地位や身分をもあらわす。《日本書紀》によると,黄文(きぶみ)・山背(やましろ)両氏族が604年(推古12)に初めて〈画師〉を称したことが知られる。この7世紀初頭における画師は,すなわち,古代大和朝廷に奉仕していた特定氏族の世襲化した技芸に対して公式に与えられた,官職としての姓(かばね)であった。やがて,官営事業が活発になると,あらたに倭(やまと),高麗(こま),簀秦(すはた),河内などの画師姓諸氏族が活躍するようになる。…

※「黄文氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」