世界大百科事典(旧版)内の黒い染色の言及
【ゴルジ】より
…パビア大学を卒業後,同大学の組織学と一般病理学の教授を歴任した。脳病理学に興味をもち,1873年には神経間の連関を探査するのに有効な,重クロム酸塩と硝酸銀を用いる新染色法〈黒い染色〉を開発し,神経解剖学に一時代を画し,みずからもその手法で多大な成果を挙げ,1906年にはノーベル医学・生理学賞を受賞した。しかし,彼は自分の染色法に強く影響された共同受賞者のラモン・イ・カハールのニューロン説に反対し,網状説=吻合説を主張した。…
※「黒い染色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」