世界大百科事典(旧版)内の黒ヤジュル・ベーダの言及
【ブラーフマナ】より
…現存するブラーフマナは,多くがサンヒターから独立した文献となっているが,《ヤジュル・ベーダ》においては,マントラとブラーフマナとが一つの書物の中に併存しているサンヒターがある。これを〈黒ヤジュル・ベーダ〉と呼んで,サンヒターとブラーフマナを分離している〈白ヤジュル・ベーダ〉と区別している。このような事実はブラーフマナ文献の成立過程を示唆するものと考えられる。…
【ヤジュル・ベーダ】より
…《ヤジュル・ベーダ》は伝承によれば86派あるいは101派に分かれて伝承されていたとされるが,現存するのはこのうちの数種である。これらはまた,〈黒ヤジュル・ベーダ〉と〈白ヤジュル・ベーダ〉の2種に大別される。前者においてはサンヒターの中にブラーフマナに相当する部分が含まれているのに対し,後者においてはブラーフマナがサンヒターから分離して,独立の文献となっている。…
※「黒ヤジュル・ベーダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」