黒田斉溥(読み)くろだなりひろ

世界大百科事典(旧版)内の黒田斉溥の言及

【お由羅騒動】より

…激高した町奉行近藤隆左衛門,船奉行高崎温恭,同山田清安が首謀者となり,由羅や久光を暗殺しようと企てたが,事は未然に漏れて49年12月から翌春にかけて大疑獄がおこり,首謀の3人は磔刑・鋸引,一味の50余人も切腹・遠島・謹慎の刑に処せられた。しかし井上経徳ら4人が脱走して重豪の四男福岡藩主の黒田斉溥(なりひろ)に訴えたので,斉溥は兄の中津藩主奥平昌高,弟の八戸藩主南部信順と謀り,斉彬と親しい宇和島藩主伊達宗城(むねなり)を通じて老中阿部正弘に円満な処置を頼んだ。正弘は斉彬の外交手腕に深く期待していて好意的であったから,斉興に隠居の内諭を下し,翌51年2月には斉彬の家督相続が実現した。…

※「黒田斉溥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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