ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒鉛繊維」の意味・わかりやすい解説 黒鉛繊維こくえんせんいgraphite fibre 炭素繊維の一種。有機繊維 (ポリアクリロニトリル,セルロースなど) を 800~1200℃で焼成した炭素繊維をさらに 2500~3000℃で熱処理した無機質人造繊維。炭素含有率はほぼ 100%に近く,繊維方向への結晶配向性がよい。他の炭素繊維に比べ強度的にはやや劣るが,特に高い弾性率をもち,耐熱性と電気伝導性のほか,耐化学薬品性,耐油性にすぐれる。複合材としてゴルフシャフト,テニスラケットなどの部品とか高温用材料に使用する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by