デジタル大辞泉 「一種」の意味・読み・例文・類語 いっ‐しゅ【一種】 1㋐一つの種類。ひといろ。㋑同類の中で、少し異なるもの。「イルカはクジラの一種である」2 ある意味で、ほぼ同類と思われるもの。「彼は一種の天才である」3 (副詞的に用いて)どことなく、また、ちょっと他と異なっているさま。「一種独特の書体」「一種異様な雰囲気」[類語](1)一類・うち/(3)固有・独特・特有・独自・個性的・独創的・異色・異彩・オリジナル・オリジナリティー・ユニーク ひと‐くさ【一▽種】 一種類。ひといろ。「ただ荷葉かえふを―合はせ給へり」〈源・梅枝〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一種」の意味・読み・例文・類語 いっ‐しゅ【一種】 〘 名詞 〙① 一つの種類。ひといろ。[初出の実例]「夏月涼風、冬天淵風、一種之気、嗔喜不レ同」(出典:性霊集‐一(835頃)徒懐玉)「毎日に一種をば、入道相国のもとへ送られけり」(出典:平家物語(13C前)六)[その他の文献]〔詩経疏‐召南・采蘋〕② 同一の種類。同様のもの。また、同一種の中をさらに細かく分けたものの一つ。[初出の実例]「古記云、苦使、謂役使一種也」(出典:令集解(868)僧尼)[その他の文献]〔慧皎‐高僧伝・神異・宋京師杯度〕③ ( 多く、「の」を伴って ) どことなく異なってはいるが、その中に含めてもよいと思われる、ある種類。[初出の実例]「一種の薬の名であるやうなぞ」(出典:史記抄(1477)一四)「一種の贅沢がして居たいのである」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七)[その他の文献]〔梁簡文帝‐詠美人観画詩〕④ ( 副詞的に用いて ) どことなく他とちょっと異なっているさま。[初出の実例]「情痴(のろけ)に似て情痴にあらざる一種(イッシュ)奇妙不可思議の話しだ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七)⑤ ( ひといろの肴(さかな)の意から ) 酒の肴(さかな)。〔易林本節用集(1597)〕⑥ 通常郵便物の一つで、封緘(ふうかん)した手紙など。第一種郵便物。⑦ 自動車の運転免許の一つで、旅客運送に関係しない普通の運転が許されるもの。第一種運転免許。 ひと‐くさ【一種】 〘 名詞 〙 一つの種類。ひといろ。[初出の実例]「指貫を脱ぎて奉り給へば、『否や、今一くさを』との給へば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例