世界大百科事典(旧版)内の鼠漆喰の言及
【漆喰】より
…砂を加えた耐久力のある漆喰が用いられるようになったのは近世になってからで,社寺建築をはじめ城郭,民家などに広く用いられ,幕末以降は洋風建築にも盛んに用いられた。白色が普通であるが,灰墨を混ぜた鼠(ねずみ)漆喰もあって,江戸時代以降民家に用いられた。また,江戸時代中期には色のついた漆喰を用いて外壁に紋所や文字,絵などの浮彫をつくる鏝絵(こてえ)が行われたが,のちには伊豆長八(いずのちようはち)など名工が出,内部の壁にも及んだ。…
※「鼠漆喰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」