世界大百科事典(旧版)内の鼠径靱帯の言及
【筋肉】より
…下位の肋間神経の支配を受ける。腹筋
[鼠径靱帯]
前腹壁と下肢の境界をつくる繊維束で,上前腸骨棘と恥骨の上縁とを結ぶ。名称は靱帯(じんたい)であるが,関節とは関係なく,その本体は側腹壁をつくる外腹斜筋の停止腱膜の下縁にほかならない。…
【腹】より
…後面では第12肋骨と第12胸椎の下のへりが胸と腹との理論上の境であるが,外観的には何も見えないし,専門家でないかぎり指先で触れてみることも難しい。下肢と腹部との境は前面では前腸骨棘(きよく)から恥骨結合に向かって引いた直線で,この線は内部にある鼠径(そけい)靱帯にほぼ一致した浅い溝である。これを鼠径溝といい,大腿を前に上げると皮膚がここで折れ曲がる。…
※「鼠径靱帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」