世界大百科事典(旧版)内の鼻道の言及
【嗅覚】より
…匂い
[動物の嗅覚器官]
脊椎動物の嗅覚器官は鼻である。ヒトの鼻は,鼻孔から内部に入ると鼻腔と呼ばれる広い部屋があり,そこは上中下の三つの甲介と呼ぶ〈張り出し〉た部分によって,かなり不完全ではあるが,三つの鼻道に区分されている。鼻から空気を吸うと,鼻孔から入った空気は,おもに中,下鼻道を通って気管にゆくが,少量の空気は上鼻道を通過する。…
【鼻】より
…さらに上方にもう一つの最上鼻甲介があることも多い。おのおのの鼻甲介がその下方に抱きこむスペースを鼻道といい,それぞれ上・中・下鼻道と呼ぶ。鼻道にはこのほかに嗅裂と総鼻道とがある。…
【鼻腔】より
…鼻腔の外側壁の構造は非常に複雑で,骨,海綿状血管組織,粘膜からなる鼻甲介conchae nasalesという突出物が3~4個あり,下から下鼻甲介,中鼻甲介,上鼻甲介,最上鼻甲介と呼ばれている。鼻甲介の間の陥凹は通常空気の通り道となるので鼻道meatus nasiと呼ばれ,鼻甲介に対応した名前がつけられている。中・上鼻道には副鼻腔との交通路が開く。…
※「鼻道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」