ちからしろ

世界大百科事典(旧版)内のちからしろの言及

【庸】より

租庸調【池田 温】
[日本]
 古代の律令国家の税制の一つに,成人男子を年に10日間徭役する歳役(さいえき)とよばれる制度があったが,実役に就かない場合は代償として布2丈6尺を徴収し,これを庸とよんだ。庸の和訓は〈ちからしろ〉,つまり力役の代りという意味で,歳役を表とすると庸は裏にあたるわけである。しかし全国のすべての成人男子が歳役に従事するわけではなく,むしろ庸を徴収されるもののほうが多かったから,本来は裏であるはずの庸が,調と並んで律令国家の最も基本的な税目となった。…

※「ちからしろ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android