サラレイシガイ(読み)さられいしがい

世界大百科事典(旧版)内のサラレイシガイの言及

【イボニシ】より

…近縁種のレイシガイR.bronni(イラスト)がやはり岩磯に多くみられる。またこの類に近いメキシコ産のサラレイシガイPatellipurpura patulaから鰓下腺の粘液で布を紫色に染める風習が今に残っている。【波部 忠重】。…

【貝】より

…聖書ではツロ)にちなんで,テュロス紫Tyrian purpleと称された。また南アメリカの前10世紀以前のプレ・インカの遺跡でも同じくサラレイシガイやアワビモドキからとった貝紫で染めた布が出土し,現在もメキシコの太平洋岸のオアハカ州では11~3月にサラレイシガイで染色を行っている。日本では紫の染料は植物のムラサキから採取していたので,この技術はとくには発達せず,志摩の海女が布にイボニシなどで印をつけたというくらいである。…

※「サラレイシガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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